Mac OSやiOS上で動作する書籍やアプリ等を開発する場合、あまりないと思いますが、自身の
Mac上で動作するシュミレーター(仮想環境)で動作すれば良いという事であれば、開発に必要
な機材さえあればすぐに開発を始めることができます。
ですが、やはり自身で制作した書籍やアプリは公開したいのが心情です。
開発したアプリや書籍を端末にインストールしたり、一般に配布(有料・無料問わず)する場合
Apple Developer(開発者)登録が必要となります。
Developerには、いくつかの種類があり登録することにより、様々な開発者向けの情報を得る事
が出来るようになりますが、全て英語の為、初心者の方には少々敷居が高いのも事実です。
では、その種類について解説をして行きたいと思います。
ここではアプリケーションを配布するということで進めます。
どの環境で動作するアプリケーションを開発するかにより必要な登録が変わります。
(Mac OS向け・iOS向け・Safari向けの3種類)
ここではiOS向けアプリケーションということで進めます。
ユニバーシティプログラムを除きプログラムは有料です。(2013/6/27現在)
個人・法人 8,400円/年
エンタープライズ 24,800円/年(社内専用アプリケーションの開発)
ユニバーシティ 無料
登録には、各種証明書や有効なクレジットカードが必要となります。
ここで登録した名前が App Store , iTunes Store で販売者として表示されることになります。
◯ 個人事業主など個人で登録された場合、屋号などに変更することはできません。
(個人で登録されたアカウントを法人に変更される場合、問い合わせが必要です。)
また、ニックネームなど本名でない名前での登録もできません。
◯ ストアでの販売者として会社名の表示を希望する場合は法人での登録が必要となります。
(法人として登録ができるのは登記された法人のみです。)
◯ 自社内専用アプリケーションを開発する場合、法人としてエンタープライズプログラム
に登録が必要です。
◯ 請負にて一般配布アプリケーションを開発する場合で、販売者としてクライアント名を
表示する場合クライアントによるDeveloper登録が必要です。
この場合、請負業者側は登録している必要はありません。
◯ 請負にて企業内専用アプリケーションを開発する場合、請負業者側はDeveloperとして
登録している必要があります。
また、クライアント側は Volume Purchase Program に登録してカスタム B2Bアプリ
にアクセスする必要があります。Volume Purchase Program についてはこちら。
◯ ユニバーシティプログラムは、教育カリキュラムにiOS向けアプリケーション開発コース
の設置を検討している高等教育機関を対象とします。
教授やインストラクターが最大200人までの学生と開発チームを編成することができます。
大まかですが、ここまでが Apple Developer の種類に関する解説となります。
必要に応じて各プログラムへ登録していただくことになります。
次回、プログラムへの登録についてもう少し詳細に解説をしたいと思います。
個人での登録については各種書籍・サイトなどで登録に関する情報が掲載されておりますので
こちらでは法人での登録について解説をして行きたいと思います。